レッスンポリシー
チーフボイストレーナー
小泉 誠司
私は
歌は教わるものでもなければ、教えるものでもない...
歌に答えはないので自由に歌って貰いたい...
と思っています。
だからボイストレーニングは必要のないものかもしれません。
でも下記2つの価値観
「喉を痛めない」「プロと同じ様に歌いたい」
において、また発声法、練習法などにおいてひとりでは分からなくなった時においても必要になるかもしれません。
一流の声楽家が客観的に自身の歌を判断するためにレッスンを必要とする様に
...向上心を持ち続けるプロにとってもボイストレーニングは有意義なものだと思います。
私は長年に渡ってプロのアーティストや歌手を育ててきましたが、「本物」になるためには、「小手先でかわしていく歌」ではなく「本物の声を使った歌」を育てていく事が必要だと感じています。
野球で言えば、プロになる投手なら変化球投手でも140Kmは出せる様に、ニュアンスやダイナミクスで歌いたい人であっても、まずは「真っ直ぐ」を磨くべきです。周知の様に普通の人では100Kmも出す事は出来ないです。80Kmそこそこのボールではプロでは通用しない様に、「普通の人の声」では、プロと同じ様に歌う事は難しいです。150Kmを超えるストレートを投げれるようにする事が大事な様に「歌」もまず「本物の声」を身につける事がとても重要で、必要です。
「うまさ」を追求して、その「うまさ」を手に入れる事が出来たとしても誰かがあなたの歌を「きらい」「へた」と言ったり思ったりしたら、それはどうしようもありません。その人がそう感じたのですから....いくらあなたが努力しても第三者の主観を変える事は難しいです。
それに比べれば例えば「誰よりも大きな声」「大きな声量」を身につける事は自分の努力で出来る事で第三者の主観を変える事よりもずっと簡単で気持ちいいものです。なぜならば「あなたの本当の声」で評価されるのですから。
「いかにうまく歌うか」より「いかに大きく歌うか」
...これがNewberrysoundの基本方針です。
私は長年に渡りレコーディングスタジオにおいて仕事をしてきました。
そのレコーディング現場において必要なのは
「今、その瞬間に最高の声を出せるようにする」
「今、その瞬間に最高のパフォーマンスをする」事であって
「家に帰ってから」「練習してきてもらってから」
出来るようになる... ではないのです。それでは遅いのです。
私に関わらず プロの現場で作業されてきた方は同じ価値観を持たれているはずです。
時間との戦いを要求されるレコーディングスタジオ等のプロの現場と同じ価値観テンション感でレッスンを行います。
それが本気で「歌」を考えられている方にとっても共通の価値観、目的なはずですから...
プロとアマとの違いは色々あると思いますが、決定的に違うのは「スピード」「密度(質)」であって時間ではありません。
Newberry soundではダラダラとレッスンを行いません。
Newberrysoundのレッスンはスケール練習だけのレッスンではありません。
「Newberrysound Vocal Clinic」でも説明しているような確かなメソッドに元づいてレッスンを行っています。
また生徒さんにも出来るだけ具体的に目的イメージを持って頂くようにしています。
具体的にいつデビューを目指すのか?(デビューまであと何年何日あるか?)
どんなアーティストを目指すのか?
どういう人たちに向ってメッセージを伝えたいか?
等を生徒さんと確認した後、具体的に時間を決めカリキュラムを作成します。
また実際にスタジオと同じように歌を録音しデモテープ製作のお手伝いをします。
Newberrysoundは通い続けて頂く事を目的としたスクールではありません。
プロを目指す人、又ははっきりとした目的を持った人が来られるレッスンです。
私はボーカルトレーナーとしては勿論の事、それ以上にプロデューサーとして生徒さんの目的、目標を真剣に考えベストを尽くしています。
一緒に頑張りましょう。
チーフボイストレーナー 小泉誠司